私の愛した先生。【完】
「てかお前そろそろ帰らないと危なくないか?」
「えっ?あぁ…大丈夫です。私を襲う物好きなんていませんから」
私はそう言いながらも一応カバンを持つ。
あぁ…
先生になら襲われてもいいんだけどな(笑)
「そんなことないだろ~。よし、俺が送ってやるから待ってろ?」
「はい?えっ大丈夫ですよ?近いですから!!」
遠慮せず乗ればいいものをなんだか悪い気がして断わりの言葉を口にする私。
だって本当に近いんだもん。
というか、先生私の家知ってるんだから
なおさらじゃないか!
確かに人がほどんど通らない道ではあるけどさ…
「いいからいいから。玄関で待ってて」
「あっ…はい。わかりました」
結局送ってもらうことになった私。
しょうがない。
ラッキーだと思おう。