私の愛した先生。【完】
「お願いします」
「うん」
先生は私がシートベルトをしたのを確認すると車を走らせる。
学校の坂を下り車はなぜか私の家の方向とは違う方向に走りだした。
「先生…こっち私の家と反対ですけど?」
「うん?あぁ…。明の家近いし少しだけ遠回りな?」
でも先生…
こっちは反対方向なんですから遠回りも何もありませんよ!!
そう突っ込みたかったけど私も先生と長くいたかったし
それ以上は何も言わなかった。