私の愛した先生。【完】





そして焦げたあとの実物までもってきてくれた。


なんだか私だけ知っているような気がして嬉しかった。



「私もジャージ焦げたんですよー。ほらっ」



その日私はジャージを着ていたので先生にその焦げ目を見せる。



「本当だ。このストーブ危ないよね」


「ですよねっ。めっちゃ危険です」



そんな他愛もない会話でさえ私には嬉しくてうれしくてしょうがない。



「じゃあそろそろ帰りますね」



寂しいながらも私先生にさよならを告げる。



「おう。ありがとな。気をつけてかえれよ」


「はい。さようなら!」


「さようなら」



そう言って私はこの日家に帰った。






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