私の愛した先生。【完】
「帰るか…」
先生が静かにそう言った。
「はい」
私もしずかにうなずき車は走り出す。
車はすぐに家までつき
幸せな時間はあっという間に過ぎていった。
「今日はありがとうございました」
車を降りる前に私がそう言うと
「おぉ。また明日な」
先生はそう言って私に笑顔を向ける。
その笑顔に胸キュンしながらも私は車を降りる。
「じゃ、さようなら」
「さようなら」
そう言って走り去る車を私はしばらく見つめていた。