私の愛した先生。【完】
とりあえず私は帰りの準備をしなきゃと思い
「教室にいったん戻りますね」
先生にそう言ってベットを降りようとした瞬間
再び視界がゆがみ倒れそうになる。
そんな私を先生の長い腕が支えてくれて
まるで抱きしめられているかのような状態だった。
「せっ先生!?」
しかも先生はその腕を離そうとはせず
私は先生の腕の中にすっぽりはまったまま。
嬉しいのだけど…
さすがにこの状態は誰かに見られたら誤解されるし
その前に私の心臓が止まってしまいそうです。
「紀之先生!」
私は先生の名前を呼び軽く胸を叩く。
すると先生の腕は私から離れ
申し訳ないという表情をして私の顔を見た。