私の愛した先生。【完】
「悪い…」
「大丈夫ですよっ」
私が倒れそうになったのがもともとの原因だし
先生に抱きしめられているような格好になったのは正直うれしかった。
「そうか。それよりお前まだめまいするのか?」
「しませんよ!さっきのはたまたまです」
そう言って私は心配をかけないようにとニコッと笑う。
今は大丈夫だしきっとさっきのは気のせいだろうそう思うことにした。
「心配だな…」
「もう先生は心配症ですね?」
私は冗談のつもりで言ったのだけど
「別にいいだろ」
先生は否定することをしなくてなんだか嬉しくなる。
しかもそう言ったあとそっぽを向く先生はとっても可愛くて今すぐにでも飛びつきたいくらいだった。