私の愛した先生。【完】
先生の車
「やっぱり俺が送ってく」
先生はそっぽを向いていた顔を再び私のほうにむけそう言った。
「そっそんな!大丈夫ですって…」
さすがに何度も先生の車で送ってもらうなんて申し訳ない。
それに今日は本当にもう元気だし…
まぁ今までも元気だったんだけど…
私が断る姿をみて悲しそうな顔をする先生。
なんというか母性本能をくすぐる顔だ。
そういうの反則だよね…
「いやなのか…?」
しかもその顔でそんなこと言われたら
「いやじゃないです」
それしか言えない。