私の愛した先生。【完】
その後先生から電話がかかってくるという奇跡も起こらず
結局私は新年の初めに先生の声を聞くことはできなかった。
1月2日。
2日となるとすでに正月は私にとっては普通の休みとは変わらなくて
一日中ごろごろするだけ。
そんなときに私の携帯画面がひかり、知らない番号から電話がきていた。
私はドキドキしながら電話に出てみると
『もしもし』
聞こえてきたのは先生の声ではなく違う男性の声だった。
私はハァ~と電話の相手に聞こえないように溜息をつくと
「誰ですか?」
少し不機嫌な声で変事をする。
どうせメールしてて番号を教えた人だと思うけど。