私の愛した先生。【完】
そして美術の時間も大事だけど
11月末には先生の誕生日。
先生にあげるものはすでに決まっていた。
文化祭の前だっただろうか、先生に消しゴムをあげる約束をしていた。
なんでそうなったか覚えていなけど
注文つきだったのは覚えている。
「いちごの匂いつきの消しゴム」
私はそれに思わず笑ってしまった。
イチゴの匂いつきって…
聞くところによると入浴剤もイチゴの香りだとか…
先生の意外な趣味に私はびっくりしていた。
でも私はこれでなんの気兼ねもなく先生にプレゼントできると喜んでいた。
もちろん消しゴムだけじゃなくペンとキーホルダーを買い
手紙も書いた。