私の愛した先生。【完】






あとは渡すだけなんだけど


先生はもらってくれるだろうか?


というか、消しゴムをあげるって言ったこと覚えてる?



そんな不安を持ちながらも私は先生の誕生日が近づくのを待った。




「でも誕生日に消しゴムって…」




私は一人そう呟く。


でも約束しなかったらきっと誕生日に何も渡せなかっただろうし…


私は心の中でそう自分に言い聞かせた。



先生の誕生日は日曜日。


その日に渡せないのが残念だけど


私は誕生日に近い次の日の月曜日に渡すことにした。






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