私の愛した先生。【完】





「本当に悪かったと思ってる。あれはその…」




最後のほうで先生は口ごもる。


あれはその…


なんなの?


気の迷い?


いやがらせとか…?



私は先生の言葉を待つ。


そして次の瞬間私の心が再び崩れることとなった。




『特に意味はないんだ…そのすまない』




どんな言葉よりも傷つく言葉。


気の迷いとかのほうが何倍も良かったのに


意味はないなんていくらなんでもひどすぎる…




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