私の愛した先生。【完】
「先生?そんなに謝ると女の子に嫌われますよ!彼女さんにもいつもそうなんですか?」
「そのことなんだが…」
先生の表情が一気に曇り、今にも泣きそうな顔になった。
「別れたんだ…」
私は信じられなくて自分の耳を疑った。
本当に別れたんだ…
でもこの顔は…別れたくて別れた顔じゃない。
「そう言えば前に言ってましたよね。どうして別れたんですか?」
私ったら何聞いてるんだろ?
そんなこと聞いて先生を傷つけるだけなのに…
でもそのときの私は、それが先生を傷つけることだとわかっていても
理由が知りたかった。