私の愛した先生。【完】





「あはは…泣きすぎちゃいましたね」




私は先生が濡らしてきてくれたハンカチで目を冷やしながら言う。


あれから私はなかなか泣きまなくて目が腫れてしまったのだ。




「ありがとな」




先生はそう言って私の頭をなでてくれた。




「先生…」


「うん?」


「それがいけないんですよ?」


「はっ?」


「さっき抱きしめてくれたのはなかったことにしますけど、今みたいにそうやって頭をなでられると女性は勘違いしちゃいます」




それは先生だからなんだけどね。





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