私の愛した先生。【完】
「明!」
紀之先生に呼ばれ私は足をとめた。
「なんですか?」
「ちょっと待って…明に何かあげるものあげるもの…」
そう言って先生が自分の机をあさりだす。
えっ?
もしかして先生私になにかくれようとしているの?
嘘…嬉しすぎる…
「あの…」
「うん?」
「書くものを明日貸してくれませんか??」
だったらもらえなくてもいいから
明日の本番使えるものがよかった。
そしたらいつでも先生を近くに感じていられるから。
もっと勇気があふれてくるから…