私の愛した先生。【完】




先生に怒られたショックと自分に対する怒りが入り混じって


私は本当に泣きそうになってしまう。


ここで泣いたらもっと迷惑がかかる。


どうしよ…


もう




「先生、止めてください」


「わかった」




車はあっさりと泊まる。




「すみませんでした…私帰ります」




そう言って降りようとする私を


先生は止めてくれなかった。


ただ黙って私を見ているだけで


その瞳はひどく冷たかった。




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