私の愛した先生。【完】





「ごめん…」




やっとしゃべってくれたと思った先生から出たのは謝罪の言葉。


その瞬間胸が苦しくなるのを私は感じた。




「先生が謝らないでくださいよ!私が悪いんですから」




私は今の自分にできる精いっぱいの笑顔で笑って見せる。


本当に笑えているかどうか不安はあったけど…




「車に戻ろう…」




そう言って私の体を起こそうとする先生。


でも私は




「いやっ」




そう言って先生の腕を振り払う。




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