私の愛した先生。【完】





「この前の返事なんだが…」


「今さら返事なんていいですよ先生?私もう大丈夫ですから気にしないでください」


「明…」




それに対して先生は何も言わない。


ほらね?


やっぱりダメなんじゃないか。


返事なんてとっくにわかってった。


でもあらためて無言でいられると結構きついな…




「先生。腕離してくれませんか?」


「あぁ悪い」




そうしてやっと先生から私の腕が解放される。




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