私の愛した先生。【完】
「何かあったの?」
「別に何もないよ?」
あったけどさ…
言えるわけないよそんなこと。
てか言ったらすぐに泣く気がするもん。
「紀之先生も最近変だしさ…なんかお互い避けあってるよね」
やっぱり周りからもそう見えてるのかな?
自分でもあからさまに避け過ぎている気がするし…
「まぁなんでもない。そのうちもとに戻るからさ!ほら授業始まるから席座って」
「えぇっ」
納得いかないと言った顔で自分の席に戻っていく梨絵。
頼むからこれ以上、聞かないでくれ!!