私の愛した先生。【完】
運命の時




そして2日後。


3月23日の木曜日。


私は2時40分ごろに家を出てゆっくり学校に向かう。


ついに先生と会う最後の日になる。


会えたとしてもきっと二人きりはこれが最後。


告白はできないけど先生にネクタイと写真を渡す。




「もう先生いるかな?」




職員室から見える道を通るのは避け遠回りして美術室に向かう。


美術室は外からも入れるから良かった。




「あっ・・・」




私が様子を見ていると紀之先生が反対のドアから出てきた。




< 322 / 345 >

この作品をシェア

pagetop