私の愛した先生。【完】





そしてゆっくりと先生から差し出された手。


私は意味がわかり先生の手を握った。




「頑張れよ」




先生にそう言われたときに


あぁもう終わるんだな…


って思うと切なくて、先生と握手できて嬉しいはずなのに


心は痛くてしょうがなかった。




「さ…や?」


「はい?」




手を握られたまま先生に名前を呼ばれる。


そしてそのまま私は先生の手に引っ張られバランスを崩してしまった。




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