私の愛した先生。【完】
だからきっと私は幸せなんだと思った。
私はこの思いを人前で話したことがある。
『私の主張』という大会で多くの生徒の前に立った。
先生に声をかけられたのがきっかけで
私は迷わずにOkを出した。
なんとなく自分の今を誰かに知ってもらいたかったから。
「明どうしたの?」
私の動きが止まっているのを見て彩が不思議な顔で聞く。
「えっ?あっなんでもない」
「そう?」
彩はあまり納得のいかないという顔でトイレに入って行った。