私の愛した先生。【完】
「帰るか…送ってく」
「そんなまだ明るいですよ?」
「彼女を家に送ってくだけだよ」
「は、はい?!」
「お前は俺の彼女だろ?」
「そうですけど…」
「大丈夫だからさ…ほら行くぞ?」
そう言って美術室から出て行く先生。
私は一瞬固まってしまったものの冷静さを取り戻す。
そして振り返って美術室を見渡した。
「思い出の場所…」
私と先生が両想いになった場所。
本当にたくさんの思い出があったな…