私の愛した先生。【完】





先生が階段を最後まで降りた時




「明!」




私は先生に名前を呼ばれた。




「はい?」




そう言って私は先生のほうを向く。




「お前の誕生日いつ?」


「12月19日ですよっ。先生と同じいて座です」


「そういえばそうだったな」




先生が笑いながらそう言う。




「誕生日がどうかしましたか?」


「いや~なんでもない。そんじゃ授業頑張れよ」


「は~い?」




私はよくわからないまま


先生が職員室に入るのを見届け


教室へと戻って行った。




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