私の愛した先生。【完】
先生を好きになったきっかけ…
それははっきり言ってないと思う。
私は気づくと先生と仲良くなっていて
先生も明さんと呼んでいたのに気づいたら明になっていて
それが嬉しいと思った時からすでに私は恋したのかもしれない。
「美術室にもっていけばいいんですか?」
「うん。お願いね」
そう言いながら美術室に向かって歩き出す先生の後ろを私も箱を持ってついて行った。
ちょっとしたことでさえ嬉しいと感じる私。
これを恋と呼ばずしてなんと呼ぶ?
でも叶わない…
そう思うたび心がチクッとした。