私の愛した先生。【完】
そして先生の後ろをみてふと思ったこと。
先生・・・
こんな宝石店でジャージっていくらなんでも
似合わなくありませんか?
でも先生はそんなことお構いなしというように
その宝石店へと入って行った。
「いらっしゃいませ」
入るのと同時に店員さんに挨拶される。
私の緊張は一気に高まって
黙ってお辞儀だけして先生の後ろをついて行った。
「今日は何をお探しですか?」
「彼女へのプレゼントを選びに」
そんなやり取りの中店員さんが私をチラッと見る。
えっ?
あっ…彼女と勘違いしてるのかな?
違いますよ店員さん。
私はどこにでもいるただの学生です。