また会いたくて。

「東!」

俺は、あの三人組に会った次の日に真っ先に東のところに行った。

「おっす!涼介」

東は右手で合図をした。

その後に、俺らは辺りを見回した。

そして、東が言った。

「気になるか? 涼介・・・」

東が覗き込んできた。

俺は、図星だったけど素直に言ったら格好悪くて言えず、

「バ~カ。そんなんじゃねぇよ」

なんて、格好つけて言った。

でも、東は照れくさそうに鼻すすって言った。

「俺は、気になるなぁ。南ちゃんのこと」

と、東がらしくない言葉を発した。

「なんだよ。東、本気になっちゃってんの!?」

俺は、からかいながら言ってたけれど、顔をそらした東の顔は真っ赤だった。

今日はやけに、東が素直なので俺は不思議に思った。

「東、どうした?」

俺は、何か気に入らなくて東に問いかけた。

「別に。涼介だって、妃ちゃんのこと・・・」

ガバッと俺は東の口を押さえた。

東の話し終わる前に、俺は言った。

「・・・んなブス、好きになるハズないだろ!?」

俺は、コントロールがきかなかった。

カッとなっていた俺は、自分で自分を抑えられなかった。

「涼介!!?」

東は、焦ってもがいていた。

そのとき、俺は初めて自分のした行為に気がつき手を離した。

「ごっ、ごめ・・・・」

慌てて、俺は東に頭を下げた。

「涼介。どうしたんだ!?」

東も、俺も、わけが分からなくなっていた。

「悪い。東・・・」

「いや、俺もからかってごめん・・・」

気まずい空気が走ったが、そんな空気は一瞬であっという間になくなっていた。



「お~い。涼介!!」

「あ??なんだよ、東!!」

なんて変な言い方をして振り向いた。

すると、東は意外なことを言い始めた。

「・・・何、言ってんの? 東」


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