また会いたくて。
「はぁ?」
俺らは反対するのかのように、後ろを振り向いた。
「なんだよ、お前」
と言いそうになった俺らは、口を押さえた。
それと同時に東の顔が真っ赤になった。
「み・・・南ちゃん」
東は俺の後ろに隠れた。
「何だよ、お前」
俺が口を挟むようにして言った。
「“なんだよ”ってないんじゃない?」
南ちゃんが教室から出てきた。
「何?ミナ、どうしたの」
妃ちゃんも続いて出てきた。
「きききき・・・・妃ちゃんッ」
俺は声を出した。
「キサ、何入り口で止まってんの」
「あっ、メグ」
妃ちゃんが振り向いた。
俺らはその隙に逃げようとした。
「ちょっと待ちなよ」
南ちゃんの声がした。
東は止まりそうになりながら、自分の教室に入った。
「ひぇ~」
俺らは声をあげていた。
「まさか、妃ちゃんがああいう感じな子だったなんて・・・」
「ああいう感じの子?」
後ろから殺気がした。
俺らは恐る恐る振り返った。