つながり
見ず知らずのおじさんに助けられた僕は、おじさんに背負われて森林を抜けだそうとしていた。
「おじさん、どこかで見たよね。」
僕は、ふとこの言葉を口に出した。
「空港にいた坊やだね?」
おじさんは、即そう答えた。
「あ!空港のおじさんだ!」
そう言われて、思い出した僕。
「坊やも、波照間島にいたのかい?」
「うん!お母さんの故郷がここなんだ!」
「そうか、ここは好きかい?」
「うん!自然が本当に大好きで、毎年夏に帰っているんだよ!本当に凄い場所だよね!」
僕が嬉しそうな顔をして喋っているのを、おじさんは静かに微笑んだ。
「そうか。君もかい。」
「おじさんも?」
「ああ、私もここが好きだよ。雄大な自然もあるしね。」
「そうだね!」
僕は骨折しているのに、我を忘れておじさんと話していた。
「おじさんは、何をしている人なの?」
「私かい?」
僕は頷いた。
おじさんは、一息おいて・・
「旅をしているんだよ。」
「旅?」
「そう、世界中を旅したり、映画にも出たり・・」
「映画も?おじさん凄いんだねっ!」
正直、その時は映画に出るということが凄いことなのか分からなかった。
おじさんは二コリと笑った。
その時だった。
森林がスコールの影響で、地盤が緩んで、土砂崩れが起こったんだ――
僕とおじさんは、土砂崩れに成す術なく巻き込まれて――――――
母は地響きを聞く。
「まさか・・・土砂崩れ!?」
母はただならぬ予感がして、そこへ向かう。
波照間島全体が、揺れ動く・・。
「おじさん、どこかで見たよね。」
僕は、ふとこの言葉を口に出した。
「空港にいた坊やだね?」
おじさんは、即そう答えた。
「あ!空港のおじさんだ!」
そう言われて、思い出した僕。
「坊やも、波照間島にいたのかい?」
「うん!お母さんの故郷がここなんだ!」
「そうか、ここは好きかい?」
「うん!自然が本当に大好きで、毎年夏に帰っているんだよ!本当に凄い場所だよね!」
僕が嬉しそうな顔をして喋っているのを、おじさんは静かに微笑んだ。
「そうか。君もかい。」
「おじさんも?」
「ああ、私もここが好きだよ。雄大な自然もあるしね。」
「そうだね!」
僕は骨折しているのに、我を忘れておじさんと話していた。
「おじさんは、何をしている人なの?」
「私かい?」
僕は頷いた。
おじさんは、一息おいて・・
「旅をしているんだよ。」
「旅?」
「そう、世界中を旅したり、映画にも出たり・・」
「映画も?おじさん凄いんだねっ!」
正直、その時は映画に出るということが凄いことなのか分からなかった。
おじさんは二コリと笑った。
その時だった。
森林がスコールの影響で、地盤が緩んで、土砂崩れが起こったんだ――
僕とおじさんは、土砂崩れに成す術なく巻き込まれて――――――
母は地響きを聞く。
「まさか・・・土砂崩れ!?」
母はただならぬ予感がして、そこへ向かう。
波照間島全体が、揺れ動く・・。