THE・天然美少女&イケメン男子
あたしはとっさに黒髪のカツラ被って眼鏡をかけた。
「…。ふーん。君って…。ハーフ?たしか…。茉莉だっけ?」
ブンブンブンブンッ!
あたしは首を横に振る。
「ハーフじゃないならイメチェン?カラコンまでして?」
ブンブンブンブンッ!
またもや首を横に振る。
「…じゃ、何?」
「クオーター…」
「ヘェ。生まれつきなんだ?その目の色も。髪の色も?」
コクッ…。
否定せざるをえなかった。
「ねぇ、なんで変装してんの?」
「…。ば、バレたら大変だから。」
「なんで?」
あ゛ーっ。
もう仕方ない!
ここまできたら…。
話そう。
あたしは全て話した。
藤咲財閥の娘で実はクオーターでバレたら大変なコトになる、と…。
「藤咲財閥って…。あの?」
コクッ。
あたしは頷いた。
引かれるよね?
嫌われちゃうよね…。
「ヘェ。すげぇな。お前。」
…?