THE・天然美少女&イケメン男子
「いや‐。念願の息子だ。前から息子が欲しくてな。」
そうなんだ。
そういえばお母さんは行方不明なんだっけ。
あたしを産んでくれたお母さんはもういない。
お父さんの話だとあたしを産んですぐ、行方不明になったらしい。
『お父さん、お母さんに嫌われたのかもな…。』
悲しそうな目でそう言ってたのを覚えてる。
でもお父さんの言うことは全てが本当ではなかった。
「李音君。娘を宜しくな。幸せにしてやってくれ。」
「はい。」
「け、結婚するわけじゃないんだから!!気が早いよ…//」
「「ははははははは。」」
三人で豪快に笑った。
こんなに笑ったの何年ぶりだろう。