THE・天然美少女&イケメン男子
ボフッ



家を出ると壁にぶつかった。


いや。
人間にぶつかった。


「…はよ。」



「…っつー。りりりりり李音!!」


茉莉がぶつかったのは茉莉を迎えに来た李音だった。


「…行くぞ。」



李音は朝に弱いっぽい…。

かなり不機嫌。


気まずー。



そんなことを思いながら李音の隣を歩いていた。


無言で。



な、なんか話題ないかな~。


かなり気まずいんだけど。


ん~。


1人でそう思ってると李音が話はじめた。


「おれらってさ…。本当の恋人じゃないんだよな…。」


え?



「お前はさ。恋人のふりしてんの、迷惑??」



そりゃもう迷惑だよ。



だってこんな地味子がみんなのアイドルと付き合ってるんだよ?



あたし、みんなの敵じゃん。


「迷惑??」



あたしはコクッと遠慮がちに頷いた。





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