四角い空とまあるいボタン
流れる雲
半分だけ拭き終えた窓から、外を眺める。澄んだ色をした、青空に心が和む。 ここ数日は、風が強かったせいか、砂埃が窓枠の隅に残っていた。窓が汚れていることは分かっていたが、中々手を付けられずにいた。 最近は仕事が忙しいわけでもないのに、ゆっくりと休むことができず、休日に足りない睡眠を補うことが多くなった。理由はそれだけではないが、つい、後回しにしてしまう。 そう思い続けて、何度目かの休日。窓を拭くことにした。 水の入ったバケツと新聞紙、雑巾を用意して、作業開始。景色がぼんやりと見えていた、窓ガラスや窓枠を無心に拭く。少しずつ、汚れが落ちていく。 窓が綺麗になったころには、沈みがちだった気持も和らいでいた。
空に目を向けたら、ゆっくりと雲が流れていた。
しばらくの間、流れる雲に見入っていた。
空に目を向けたら、ゆっくりと雲が流れていた。
しばらくの間、流れる雲に見入っていた。