四角い空とまあるいボタン
窓掃除を終え、床や棚なども拭き始めた。

うっすらとたまっていた埃を舞い散らさないように、雑巾で拭きとっていく。
           汚れた雑巾を洗い、別の汚れを拭き取っていく。
掃除が一段落したら、新聞紙をまとめてからゴミ箱に捨てる。バケツの中の水を流して、中を洗う。


雑巾も洗って外に干す。

手を石鹸で洗い、タオルで拭く。

ラジオの電源を入れ、クラシックの番組に合わせる。

 ようやく、ゆっくり出来そうだ。時刻は、10時47分。8時に起きてから、朝食や雑用を済ませて、9時過ぎに掃除を始めたから…。        


 かれこれ2時間弱も掃除をしてたのか…。時間が過ぎるのは早いな。             少し休むために、ソファに腰掛けて、目を閉じる。音楽に耳を傾けていると、瞼が重たくなってきた。
 少しだけ眠ろう…。
ラジオから流れてくる音楽に心が安らぐ。カーテンの隙間から日差しが入り、私の足元に暖かさが伝わる。更に深い眠りの世界へ誘われていった。



 辺り一面小春日和のようなゆるかな風景が目の前に現れた。
私は、広い原っぱにいて、草の上に腰をおろしている。そばには使い古されたバッグがあり、小さな花がゆらゆらと咲いていた。
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