狼がいる保健室



「咲里奈ちゃーん、佐々倉くーん。お昼よ、」


「…んぁ…?」


もうお昼…早いねぇ、よく寝た、寝たぁ。


「ふぁーあ…!!」


ベッドの中で伸びる


「佐々倉くんも、起きなさい??」


佐々倉くん?あたしの他にも、寝てる人いたんだぁ。


「…あ!?」


…!!


「寝起き怖ッ」


あ。声を出すつもりはなかったけど、出てしまった…。怖いよぉ…。お兄ちゃんより、威圧感(?)があるかも


「…。」


黙ってあたしを見てくる…。


「覚えてねぇの?」


何の事…?あたし?何かこの人にしたっけ、


「…?」


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