狼がいる保健室



人がいないのを逆手にとって、俺は近づく。


「…///離れてください…っ」


「そんな赤くなってる顔見せられて、離れられるかっつーの。」


マジで赤くなってんの、ウケる。


「長谷田…こんな性格だったっけ…」


ボソッと、こいつは呟く。俺の…昔の名前を…!


「俺は、佐々倉。もう長谷田じゃない」


あの人の事はもう思い出さないようにしてるんだ…


「あ…す、すいません…」


「別に、つか名前」


俺の中学生時代を知ってるみたいだけど、俺こいつの事知らねぇ…。いたっけ?こんな奴って感じのノリ


「奥原咲里奈」


< 37 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop