音色にのせて
ないない。
絶対にない。
お願い…嘘だと言ってよ。
「あまりのん達には言いたくないけど……重いしきついからチューバしたくないって……後輩達言ってたよ?」
あたしは混乱してしまった。
あれだけ色々丁寧に教えたのに…?
あれだけいいところ教えたのに?
あたしはその場で泣きたくなったが迷惑かけたくないから笑ってごまかした。
「あららぁ〜残念なんだけど!」
「まぁのんなら大丈夫だよ!がんばって。」
「うんっ」
この言葉が少し救いになった。
だが現実はあたしたちが思ってるほど甘くはないんだなと実感した。