ちゃんと伝わってるかな。
ちゃんと伝わってるかな。
いつだったか、君からの着信をリビングで受けた、私の携帯。

急いで階段を駆け上がり、自室のベッドの上に座りながら“もしもし?”と言った私。


そんな私に君は言った。

笑いながら言った。



「今、リビングに居たけど俺から電話がかかって急いで部屋に来た?」

「え?何で?」


息が弾んでたかな?
って、少し恥ずかしかったけど、何でもないように聞いてみたのに。


「真希は寂しがりだから、部屋に一人で居る事はない。けど、今は部屋?周りが静かだし。」

「‥‥」


君ときたら、そんな事言うんだもん。

胸がギュッて音をたてる。

大好きだって、言って。


「寂しがりじゃないし。」


可愛くない返事。

それでも、君は笑ってる。
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