One's time《短》
そんなマリカの顔を見て俺は少し安心し、その半面、少し落胆した。
生林茉莉花は皆が言うほど、変わり者ではないと思ったから。
ただ、コイツは知らないんだと。
学校のルールを知らないだけなんだと思ったから。
だから俺は調子に乗って、説教じみたことを茉莉花にしてみた。
今は、飯の時間じゃないぞって。
だけどその言葉にピクッと反応したマリカは突然、俺の手から箸と焼きそばを引ったくるとスクッと立ち上がり。
俺を見下ろしながらこう宣言したんだ。