One's time《短》
「お前、ジャスミン姫はやめとけって。
確かに見た目はいいけど、あの性格はちょっと無理だろ」
ユージは俺の頭を、まるで子供を落ち着かせるように撫でてくる。
俺がチビだからって馬鹿にしやがって。
俺はその手を払い落とすと、ユージを睨み付けた。
「だからいいんだよ。あと……マリカの事、本人の前でそう呼んだら怒られるぞ」
俺は経験上、一応そう忠告しておく。
マリカは昔、格闘技を習っていたらしく寸分違わずミゾオチを突いてくるのだ。