クリームパン
キッカケ

〜杏side〜

あたし、一ノ瀬杏(いちのせ あん)中学2年生。
あたしは、悩んでいる。今、非常に悩んでいる。その時、大きな手がのびてきた―――――――







「最後のクリームパン、もーらい」


『あっ、それ、今あたしが取ろうと思ってたのに!返せぇ!!』


「やだっ!だって、お前いつまで経ってもチョコパンかクリームパンかで迷ってんだもん」


そう、あたしは今日のお昼をクリームパンかチョコパンにするかでかなり迷っていたのだ。


『だって、両方ともラスト1コだったんだもん…』
そう言いながらあたしはラストのチョコパンを取った。




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