クリームパン
「杏¢、部活行こっ」
『うん!』
さっそく、部室で着替えて体育館へむかう。
「杏せんぱーい!」
あたし達は聞き覚えのある声に振り返る。
『あっ、和樹。ジャストタイミング!!』
「なにが、ジャストタイミングなんですか?」
駆け寄ってきた和樹は不思議そうにたずねる。
『ちょっと、頼みたいことがあるんだけどいい?』
「頼み事ですか?」
『そう!』
「なんですか?」
『ここではちょっと言いにくいから今日、一緒に帰れない?』
「マジっすか!そんな重要なことなんすか!?」
『うん…ちょっとね』
「わかりました!それじゃ、部活が終わったら校門の前で待ってて下さい」
『わかった。後、このこと、渉と愁には内緒だからね』
「わかりました。それじゃ、先に失礼します」
と、言い残し走っていってしまった。