クリームパン
初めての気持ち
「杏¢部活行こっ」
『うん!』
今は、放課後。
だから、あたし達生徒は部活したり下校したりする。
ちなみに、あたしと杏は剣道部。女子の剣道部がある所は少ない。だから、大会も少なく“試合のため"というより“楽しむ”をメインに活動している。
あたし達は部室に向かい剣道着に着替え、体育館に足を運ぶ。
――――――すると
「杏先輩!!」
『あっ、和樹だ』
あたし達の後輩、つまりピカピカの中1の前田和樹(まえだ かずき)が駆け寄ってきた。
「杏先輩、愛華先輩、今日もよろしくお願いします」
『よろしくね』
――――「お前はいつから女子剣道部員になったんだ?」
『あっ。渉……』
そこには剣道着を着た渉が立っていた。
「渉先輩!!」
「お前もよろしくねとか、言うなよ」
『あはは、、つい』
とりあえず、笑ってごまかす。
「まぁ、別にいいけど…。じゃ、先行くから。和樹、お前も行くぞ」
「はいッ!」
2人は駆け足で先に行ってしまった。