クリームパン


「いらっしゃい」


扉の向こうから、パンらしきものを持ってきてたのは綺麗な人だった。


……妙にガタイのでかいけど。


「もう、渉ったらお客さんが来るときは前もって言ってって言ったでしょ」


その人は、先輩に言った。
お母さん?
それにしては、若く見える。
お姉さん?
それにしては、老けている。
知り合い?
あっ、ここで働いている人か。


1人で納得していた。




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