キミ想う恋ゴコロ‐セツナクアマイコイ‐


…ポタッ


眼から流れた雫。


「どーした?」


「あ…」


広田 弘介先輩。


美術部の先輩。


「泣いてんのか?」


「違いますっ…目に土が入って…」


「ウソ、だろ?…アイツが原因か?太陽か?」


「えっ?杉浦のコト知ってるんですか?」


「幼なじみ」


そうだったんだ。


「あんまり仲良くないんですね。」


「アイツ…太陽とは、ライバルだから」


「ライバル?」


「――…ぜってー負けねぇ…」


「へっ!?」


ギュッ……


「好きだ…!!」


え?今、あたし…抱きしめられてる…?


「あの…広田先輩?」


「じゃあな」



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