◆ 血と君と二重禁断



何度みても甘美な首筋


あたしが何度も牙を立てた首筋


この透き通るように白い肌の下に
あの血が流れているのかと思うと

今すぐにそれが欲しくなる





「忘れてないよ。欲しかった……唯月」


唯月の背中に手を回して抱きつく
それに応えるように
唯月はあたしの髪に指を通した


「いいよ、あげる」



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