◆ 血と君と二重禁断



「……中城」


裕也が読んでいた本を置いて
こちらに向かってくる


そしてそのまま
手があたしの髪へ。
昨日、唯月が指を通した
髪へ









「埃ついてるぞ」


「えっ、あ……ありがと」



何かと思えば。
埃でしたか



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