◆ 血と君と二重禁断
「ちょっと唯月ッなにするのよッ!」
痛いじゃない!と姉ちゃんは
憤慨する
「……って何笑ってんのよ」
オレは笑いを堪えていたつもりだった
けど
笑ってしまっていたらしい
半泣きなところが可愛くて
おかしい。
「まあ、いいじゃん?」
「もう!何がよっ」
「だって、やっといつもの姉ちゃんに戻ったからさ」
オレがそう言うと
姉ちゃんはみるみるうちに赤くなる
……って、え?赤く?
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