初恋
再会
〜高校3年生〜
あたしは、高校3年生になっていた。
男の人ともそれなりに付き合って、あの頃よりは大人になっていた。
「詩帆!今日体育あるよ!しかも1000メートル走!」
こう教えてくれたのが友達の藤川柚美。
「うぇー。最悪。今日暑いしほんとに走りたくない。」
あたしは走るのが嫌いだ。
遅くはないらしいが、中距離は精神的にも肉体的にも1番つらいから。
「詩帆についてく〜。」
柚美はそう言って、あたしをぎゅーってした。
そんな柚美の頭を撫でて、あたしは気合いをいれる。
「よっしゃー!!」
そんなでかい声を聞いたクラスの子が、
「しほどんだけ気合い入ってるんだよ。」
っていう失礼なつっこみを入れてきた。
それでクラスが笑いに包まれる。
あたしも、爆笑!(笑)
よし!
今日の体育がんばるぞー!