王様とアタシの絶対恋愛制度
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「だいぶ落ち着いた?」
相変わらず俺にしがみつく
凪紗の髪をそっと撫でた
小さな肩はまだ小刻みに震えている
コクッと小さく首が縦に動いた
俺はそっと身体から離し
凪紗の目を見る
泣きじゃくったからか
少し腫れた目は疲れているようだ
「何があったか…話せる?」
その問いに凪紗は再び首を縦に振ると
そっと何かを差し出した
「読んで…」
それは赤い封筒
俺はそれを受けとる
手紙?
封筒の中から現れた紙は
高級和紙に金箔が散りばめられた
とても高級そうなものだった
俺は息を呑む
そしてその手紙をそっと開くと
丁寧に手書きで書かれた手紙を
ゆっくり読み進めた