王様とアタシの絶対恋愛制度
1話:王宮からの手紙
―――20××年、春
あー暇すぎるー
「おい!じじい!!」
「どうなさいましたか?」
「王宮って何でこんな暇なわけ?」
ここはただ無駄に広いだけで、刺激も何もない
そろそろこの生活にも飽きてきた
「暇などと言っている暇はございません!
坊っちゃんはもうこの国の国王なのですから
しっかりお仕事なさってください」
出た、仕事…
仕事仕事って…
何の楽しみもないのに真面目に仕事なんか
出来ないっつの
「この地位は、旦那様が苦労して手に入れた
地位なのですから、坊っちゃんが責任を持って…
…って坊っちゃん!?」